2007年11月30日

ささやかな夢

 教員採用試験に合格してはや15年。ささやかな夢が、今日かなった。
 今日は勤務校の障害児学級担当者の飲み会をした。教員だけではなく、サポーターというボランティアで課外活動の支援をしてくれている人たちにも声をかける。教育委員会から薄謝は出るけれど、交通費も出えへんし、そんな中でみんなようがんばってくれている。そんな人たちの慰労会でもある。
 そのサポーターのメンバーに、私が担任をしていたクラスの卒業生の一人がいてる。この人ならと見込んでお願いしたら、快諾してくれた。担任としては嬉しい限りではある。そして、彼女は今日の飲み会にも来てくれた。
 教員になって15年、講師時代も含めると19年。教え子とともに飲むのは、実は今日が初めてなんですよね。私は自分の恩師と卒業以来何度も飲みに行き、恩師が嬉しそうにしている姿をずっと見てきた。そして、自分も教え子とこんな感じで飲めたらなあと思うたりしていた。
 ところが、初任から9年間は養護学校で、教え子とそんな感じで飲んだりする機会はまったくなかった。現任校で3年の担任を持ったとき、卒業後に酒を酌み交わせるような担任になりたいなあなんて、ちらりと思うたりしたのですね。そして、そんなささやかな夢が、今日かなった。なんか嬉しくて、生中ジョッキを何杯もおかわりした。
 こういう機会はこれからもあるやろう。それでも、初めてそんな機会をもてたのが、嬉しかった。次は彼女だけやなく、ほかの教え子たちともこうやって大人として付き合いたいな。

 明日は「ゆらむぼ」さんを偲ぶ会。京都のクラシックファンが集っていた店「ショパン」で昔の常連客が集まって飲む。へべのれけれけになるまで飲んで、早世した友を供養したい。
 というわけで、明日は日記をお休みします。次回更新は日曜深夜の予定です。

posted by 喜多哲士 at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ささやかな夢」を読んで、わがことのようにうれしく思いました。教師という仕事は大変ですが、こういうことがあると教師冥利につきますね。
 先般放送の「きらっといきる」で喜多さんの表情を見ると、生徒たちを愛し、教師という仕事がお好きなことをうかがい知ることができました。
Posted by 雫石鉄也 at 2007年12月01日 16:52
好きで選んだ仕事ですから、やめたいと思うこともなくはなかったのですが、採用試験に合格したときの気持ちを思い出すと、あるいは講師として使い捨てのように扱われていてもあきらめずに試験を受け続けていたときの思いを振り返ると、そんなことでやめてたまるかと考え直したりしましたからね。
この日の会はそのごほうびみたいなものかもしれません。
Posted by t-kita at 2007年12月03日 23:58
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