2010年10月13日

顧問は印刷屋

 私の勤務校は生徒は職員室に入ったらあかんことになっている。かつて荒れていた時代の名残やないかと思われる。
 職員室の奥に印刷室がある。
 これが問題なんですわ。
 というのも、私が顧問をしている「漫画研究部」の文化祭向けの部誌の印刷は経費節減のため学校の印刷室にあるリソグラフで刷ってるからなんですね。今年は部員も多くそれぞれがちゃんと作品を提出したから、めちゃめちゃページ数が増えた。できたら部員といっしょに印刷をしたいんやけれど、なにしろ職員室の奥ですからね。職員室に入ったらあかんということは、その奥の印刷室なんかもってのほか。
 というわけで、明日は文化祭の準備をする日なので、そこで製本をやるためには今日中に刷りあげなあかん。リソグラフというのは簡易印刷機なので、ベタ塗りなんかやられた日には輪転機のドラムに紙がべったりと巻きついたりしてしまう。そのたびにドラムを引き出しては紙をドラムからはがしたりせなならん。
 そうならんようにいろいろと工夫をしてるわけではあるけれど、とにかく時間がかかる。
 それに加えて担任クラスの模擬店に関係する生徒の相談に乗ったりひとつのことに集中してはいられん。
 へろへろになってなんとか刷り終え、へろへろになって帰宅。文化祭本番は金曜と土曜。テレビアニメでは文化祭は高校生だけでプロみたいな屋台を出したりしているけれど、あんなん嘘。別に私のようにへろへろになった教師を描けとはいわんけど、せめて担任や顧問の教師がちゃんとバックアップしている様子なんかちょろりと入れるだけでリアリティが増すのになあ。

 10月17日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。
posted by 喜多哲士 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近のライトノベルや四コマ漫画原作のアニメなんかは、とにかく教師や保護者のような「大人」の存在感が希薄ですよね。
Posted by 垂直応力 at 2010年10月14日 00:43
「大人」を書けない作家さんが多い、ということなのではないかと思うのです。
Posted by t-kita at 2010年10月14日 23:57
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