2012年02月13日

ビル中八策

 朝からしゃきっとしない。体が温もらないというか、一日中血行不良という感じ。昼過ぎには下腹が冷えたかぐぐっと痛くなり、思い切り排泄。これで少し楽になる。朝は曇り空、昼前から雨模様で一日日照がないのもきつかったかなあ。それでも仕事は仕事。もてるだけの力を出したつもり。
 明日に備えて早目に寝るとしよう。
 あ、維新の会さんの「船中八策」、でましたなあ。憲法を改正せんとでけんようなことをいっぱい並べている。参議院の廃止やとか、首相公選制やとか。しかし、実現したら、まさに独裁も可能になる。チェック機能のない政治ほど恐ろしいものはない。
 日本国中が催眠術にかかってしもうたら、手がつけられんようになる。市長は朝日新聞のインタビューで「政策は細かいものを出さず、白紙委任してもらう」と言うてはるけれど、つまり「好き勝手しまっせ」と宣言しているわけですね。
 反対票を投じた者の意志は無視。そう受け取ってええのですな。
 今日、授業でロールズやキング牧師、アマルティア・センの思想を教えていたんやけれど、「正義」が行われるためには「自由と平等」を両立させる必要があり、それは「機会の平等」だけでなく、マイノリティに対しては「結果の平等」も保障せなならんというような内容。そんな日に権力の一極集中を是とする政策が発表されたとは因果なことでございます。
 それはともかく、やっぱり「船中八策」なる言葉には違和感があるなあ。どうせならほんまに南港で船に乗って発表したらよかったのに。そうか「ビル中八策」と変えてみるとか。市長さんのパフォーマンスにはそういう洒落っ気がないのよね。
posted by 喜多哲士 at 23:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
橋下版船中八策、目新しさも魅力も無いなぁ。言ってることはほとんどこれまで失敗を繰り返してきた他の”第三極”と同じやん。これなら首相公選と憲法改正に絞った方がまだマシ。

どうせ同じ政策なら、人気のあるうちらに合流せぇってことなんでしょうね。なんとまあ、ずいぶん人気をかさにきた傲慢な物言いですこと。人気なんて水ものなのに。唯一の目玉は掛け捨て年金かな。でも、これってかえって無年金者を増やすだけでは?払っても還ってこない年金なんて誰が払うねん。

あ、それと憲法改正には国民投票が必要なはずなんやけど、あいかわらず原発に関するそれにはダンマリを決め込んでいるのも納得できまへん。
Posted by 伊藤正一 at 2012年02月14日 08:00
従来からの主張というと「大阪都」と「道州制」、あとはせいぜい「首相公選制」くらいでしょうか。あとはできるかどうか検証したのかもわからない、目を引くために付け加えたものがほとんどという印象ですね。
一番問題なのは、自分たちがトップを取っているうちはいいけれど、対立派にトップを取られたら、思い切り強いしっぺ返しをくらうという可能性があるということを一切考慮していない点でしょうか。
人気のあるうちはいけいけどんどんでもいいけれど、物事を成功させるためには最悪のケースも想定した上でそれを防ぐことが大切だと思うのですが、そういう用心深さには彼らには無縁なのでしょう。
原発に対する住民投票は、自分たちに対する白紙委任ではないので都合が悪いということなのではないかと思います。
彼らの言う「民意」は、自分たちを支持する票のことだけを刺しているのでしょうね。
Posted by t-kita at 2012年02月15日 00:13
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