夕刻、昨日見た「カーネーション」の最終回をもう一度見直す。なんと最終回の最後に病院で老女が「カーネーション」第1話の放送を見るという構成になっていて、実在の人物をモデルにしたドラマが現実にリンクしていくというラスト。これには感心。最終回の前日に主人公が死んでしまい、どんなふうに最後の1話をまとめるのかと思うていたら、主人公が死んだあとに残された人たちの様子を描くというなかなか味な結末なのであった。
それにしても、半年楽しませてもらいました。主人公の晩年をベテラン女優と交代させたことで非難もあったらしいけれど、私はそれでよかったと思うている。30歳の女性が70代~80代の女性役を演じると、どうしても不自然になる。連ドラではそういう不自然さにがっかりしたことが何度もあった。
そういう意味では、「小原糸子」という小篠綾子さんをモデルにした人物の一代記を描き切るんやという制作者側の意図がしっかりしていたドラマやと思う。
しかし、明日からもう「カーネーション」が見られへんとは寂しい……と思うたら、BKは早くも再放送をやるとか。録画してもう一度診るほどほれこんでいるわけではないにしろ、大阪を舞台にしたドラマを大阪の放送局が作るという伝統をBKだけでも受け継いでいってほしいものです。大阪の民放は、ことドラマに関しては全滅というてええもんな。大阪の局が金を出してても、作ってるのは東京のプロダクションやったりするのが現状やからね。
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