大阪市内の小学校で、民間出身の公募校長が赴任してわずか3ヶ月で退職した。
理由は年功序列の賃金体系に対する不満やそうです。自分は実力で給料が決まる証券会社で仕事をしてきたが、学校はそうではない、というのですね。
ふと疑問に思うたんやけれど、この方、校長としてはまだ何の実績もない。公教育のキャリアとしては新人なわけです。能力給云々を言うなら、1年間しっかりと成果を出してからいうべきやなかったか。
年功序列と一言で言わはるけれど、年配の教員はただ無駄飯を食らうてきたわけやないやろう。年齢に応じた実績を積み重ねてきたはずやないか。そんなこともわからんのでは、管理職としてどれだけのことができたか。39歳の新米校長風情の(と、あえて言わせてもらう)実力がいかほどのものか、それをちゃんと示したうえでなお給料が低いと文句をたれるんやったらわからんでもないけれど。
自分のキャリアを生かした英語教育をしたかったのに、基礎学力をつけるのが最優先といわれたと不満を漏らしているけれど、小学校というのはそういうところであるという認識なしに高度なことをやらせようとしても無理やないかと思う。
各学年1学級ずつという規模の小学校の校長というのにも不満があったらしい。自分に実力があると信じるならば、どんな環境でも最善を尽くして実績を積み重ねていくしかなかろう。
わずか3ヶ月で不満たらたらの退職。そんな人材ならば、たとえ彼のもといた業界でそれほど実績があったかどうかも疑わしくなってしまう。私は新聞報道で彼のコメントを読んだだけやけれど、一読しただけでこう思うた。
たった3ヶ月でケツを割るとは。教育をなめてたんと違いますか。
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