今年初めて公立高校の講師として勤めている若い同僚が驚いていた。
「採点まで全部教員がやるんですか!」
その先生は、この春まで学習塾の講師などをしていて、教育業界のど素人というわけやない。そういう人でも、採点などは外部に発注しているもんやと思いこんでいたらしい。意外に知られてへんもんなんかなあ。
昨年度の入試で採点ミスが発覚した高校がいくつか出て、新聞紙上を騒がせたりしたけれど、関心がなければそういうニュースもスルーされてしまうもんなんやねえ。
今年度は採点ミスが起こらんようにと、従来とは違う採点方法が導入され、我々現場としては例年になく緊張しております。私の勤務校はよそよりも点検の行程を多くして、これまでミスがあっても未然に防いできた。それでも最終点検でミスが見つかることもあったりする。人間のやることやから、完全ということはあり得ん。いかに完全に近くするか、そのために手間暇かけるしかないのです。
今日は早目に寝て明日に備えよう。
受験生のみなさんや、親御さんたちも緊張の一夜を過ごしていることやろうなあ。
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