コンビニでは週刊誌の立ち読みなども。「現代」「ポスト」「アサ芸」みなもうここぞとばかりに朝日新聞叩きに精を出している。原因は「従軍慰安婦問題」で朝日新聞が間違いを認めたことにある。この誤報が日韓関係を悪くした、という指摘は当然やと思う。ただ、不十分とはいえ遅まきながらも誤報を認めたということについてはある程度評価してもええんやないかとも思うけどね。
まあ、権威として態度のでかい大朝日を叩ける機会がきたのと、どれだけ叩いても朝日新聞がつぶれたりするはずがないから安心して叩けるんやろうなあ。
ただ、こう足並みそろえて叩きまくるというのは気持ち悪く感じる。ゼロサム市長に代表される、ひとつダメならすべてダメ的な価値観が横行するのは非常に危険やないかなあ。確かに慰安婦問題の誤報は問題やけれど、「プロメテウスの罠」のような良質な取材かてあるわけで、これはこれ、あれはあれと分けて評価するべきでしょう。
国会議員相手に桜井よしこさんが講演して「朝日新聞は廃刊すべきだ」と言うたらしいけれど、大きな失敗をしたら、それだけで全否定するという極論を桜井さんほどの人がするとはねえ。
叩いてよしとなれば、一斉に叩く。こういうことがここしばらくずっと続いている。朝日の自大的な姿勢以上に、この風潮を私は恐れている。
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