2015年04月21日

吹き替えで正解

 授業で生徒といっしょに「英国王のスピーチ」の前半60分を見る。英国の階級社会について少しは理解してくれるやろうか。
 それはいいとして、実はDVDの音声切り替えで日本語吹き替え版で見たのであります。
 私はやはり向こうの役者の演技を息使いからも感じたいから、原語に日本語字幕で見たいんやけれど、前回の授業で「字幕がいいか吹き替えがいいかも書いてね」と呼び掛けたところ、何名かが「わかりやすいので吹き替え版にしてほしいです」と書いていたんでそうしたのです。
 確かに、字幕を読むという手順に集中してしまうと物語の内容に集中でけんということはあるかもしれんなあ。これが「映画を学ぶ」みたいな感じの授業やったら断固として原語に字幕でいったやろうけれど、今回の授業の目的は「映画を通じて歴史や文化について学ぶ」なので、内容に集中できる方が確かに都合はよろしい。
 ここらあたりはどちらがベストかという判断はつきにくいところがあるなあ。
 映画を見ている生徒の様子をちらちら眺めていたら、寝ているものも散見させられるけれど、ほとんどはなかなか食いつきがよろしい。どうやら吹き替え版にしたのは今回に関しては正解やったらしいな。
 もっとも、視聴覚教室でなく普通の教室の黒板にスクリーンをはってプロジェクターで見てるんやから、字幕は少々見にくいかもしれん。
 生徒の要望を聞いてよかったな。そうせんと、自分の趣味で原語版字幕つきを押しつけ、授業の本来の目的から逸脱してしまうところやった。
 もっとも最近の洋画の吹き替えは、もとの役者と声質の似た人を起用することが多いから、雰囲気ががらっと変わるということはないのかもしれん。
 ピーター・フォークの声を小池朝雄があてていた時代とは違うのでありますねえ。
posted by 喜多哲士 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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