帰宅して、テレビを少し見る。「妖怪ウォッチ」など肩の凝らないものになる。
田中啓文「イルカは笑う」(河出文庫)読了。このとんでもなくアホな地口の背景に底知れぬ知識が隠されている、というのは田中ファンなら周知の事実やろうけれど、本書はそれに加えて予想を裏切る展開のねじれ方をした作品が多く、「これがなんでこういう方向に進むんや!」と思わず声をあげてしまいそうになった。精神生命体が人間にとりついて「自殺ツアー」を楽しむという話がいつの間にか動物進化侵略ものに転換していくなんて、とても予測でけんやないですか。いやもう磨きがかかってきたなあ。
というわけで、車中で読んではいけません。「なんでやねん」「んなアホな」とつっこんでしまいたくなる。まさかまわりに座っている人は本の向こうにいてる作者につっこんでるなんて思わんやろうからね。
てなわけで、今日はもう明日に備えて寝ます。みなさんも体調には気をつけてくださいね。
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