夜はニュースサイトの巡回など。おもしろいのは「ニホニウム」に関する社説で、読売と産経はまず「ニホニウム」と名付けた点を讃えたりしている。読売なんか見出しが「新元素にふさわしい命名だ」ですもんねえ。産経は文中で「国民が広く親しみ、誇りを持てる名称を提案した理研チームに敬意を表したい」としている。
讃えるのはそこと違うやろ、と読みながら思わず突っ込んでしまいましたよ。一応基礎科学の大切さとか、ポイントは外さんようにしてはいるけれど、そこが第一やないというのがなんとも。
2年前のちょうど今ごろ、STAP細胞の件でボロカスに叩いていた論調とは正反対やなあ。「組織をどう立て直すのか、理研の姿勢が問われる」(読売)「理研のこれまでの対応は問題の早期収拾を優先し、全容解明には消極的だったと言わざるをえない」(産経)と叱責しておりました(朝日は「改革で信頼取り戻せ」、毎日は「覚悟を決めて立て直しに取り組んでもらいたい」と叱咤激励と取れるような論調であります)。
で、今回の「ニホニウム」について書かれた社説を読み比べると、各紙とも「STAP細胞」の時のことなど忘れたように絶賛しているのですね。
論説委員諸氏はそれでも平気なんか知らんけれど、私はそんなんでええのんと思うてしまうなあ。ちなみに、「STAP細胞」はアメリカで特許申請かなんか出ているらしい。日本ではもうすんだことになっているけれど、実はまだ終わってへんのでした。
なんかしっくりしないこの気分、論説委員諸氏からすっきりしたご意見をいただきたいものです。
【関連する記事】
http://biz-journal.jp/2016/05/post_15184.html
これによると、不正審査などを日本で行っているのを横目にハーバードは特許申請の手続きを進めていたようですね。
もしハーバード大の特許申請が通ったら、あの小保方叩き、理研叩きはなんやったんやということになるかもしれませんね。
この記事は誤報、もしくは誤解に基づくものでしょう。
小保方さんの論文はすでに公知になっているので、共同研究者であっても特許化は不可能です。
世界の誰でも自由に使えます。
なるほど、確かにおっしゃる通りです。とすると、ハーバード大が特許申請をしているというこの報道の出所はどこなんでしょうね。素人を惑わすようなことは書いてほしくないものです。