帰宅してから午睡。夕刻起きて読書。ピエール・ルメートル「その女アレックス」(文春文庫)読了。ちょっとえぐいサスペンス・ミステリ。書店に行くと必ず平積みにしてあって、気になっていたのです。海外ミステリはこれまで古典的な本格ミステリばかり読んできた。現代ミステリなんてめったに読まんのですけどね。倒叙ミステリみたいに殺人シーンがこれでもかこれでもかと出てくる。しかもどついて気絶させておいて硫酸をむりやり呑ませるというやり口。そういうの苦手という人にはお薦めでけんのです。読後感もすかっとしないけれど、読んでいる間は「どうなんねん、どうなんねん」と二転三転する展開で一気に読ませる。好みかというと、どうかなあ。でも、展開のスリリングなところとか、どうにもやりきれない結末とか、唸らされる作品であることは確かですね。
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