そう、文化祭というのは衛生面やら安全面、人権侵害の有無など何重にもチェックを受けて初めて成立するのです。
こういう仕事をしていると、テレビアニメに出てくる文化祭の描写にいちいちつっこんだりせんとおられんようになるのですね。例えば「お化け屋敷」なんて企画は安全面を考慮してでけんようになっているし、「男子が女装する喫茶店」なんてのは人権上の問題から許可はおりない。でも、アニメではかなり当たり前のようにそういう出しものを主人公たちにやらせていたりする。
調理は保健所の指導で調理室でしかでけんようになっているので、お客の目の前で焼きそばを焼いたりするというようなことは衛生面から禁止されることになる。
アニメのことに目くじらを立てなさんなとおっしゃるかもしれんけれど、中学生がアニメを見て高校の文化祭ではそういうことができるんやと楽しみにしたりして、入学してから「厳しすぎる」と文句を言うたりすることもあるのですよ。
ライトノベルの作者たちはおそらく文化祭で中心となって仕事をしたり、生徒会役員として運営をしたりという経験がない人が多いんと違うかと思う。まあリアリティなんてなくても別にかまへんけれど、せめて調理を交代でやる時にアルコール消毒をする場面をちらりと入れるとかしてほしいなあなどといつも思うのであります。そういう細かいところが描けているアニメは話も面白いことが多いし、そこらあたりがいい加減なアニメは話も概してつまらなんだりするもんなんですよ。
てなことを考えながらお仕事に励んだのでありました。
10月20日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。
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