2024年07月08日

世にもあいまいなことばの秘密

 愛すれどタイガース「岡田監督、藤本定義越えの515勝」を更新しました。

 今日は出勤日。1クラスだけテスト返却。正解についての解説や、夏休みの課題の配布などをして、このクラスの1学期は終了。明日のクラスのノートチェックなどをしてから、午後からは1クラス分の採点。やはり途中でばてて休憩を取ったりする。坂道の学校では全部で200人分、毎回採点するわけなんで、生徒数の少なかったお山の学校よりしんどいのはその部分かな。
 エクセルに再入力したりしてから、定時に退出。ただ、あと1本でバスを逃してしまい、帰宅は少し遅れた。
 帰宅後は社説のダウンロードや読書。とにかく今日も汗だくだくでしんどいことです。
 川添愛「世にもあいまいなことばの秘密」(ちくまプリマー新書)読了。意味の取り違いで誤解を生みそうなあいまいな表現の例を挙げ、どうすれば正しくこちらの考えが伝わるかを言語学者である著者がわかりやすく説く。同じ言葉でも、誤解を生まないように句読点を入れたり、語順を入れ替えたりすることでかなり正確に文意が伝わる。むろん長いことものを書いているので、そこらあたりは気をつけてはいるけれど、頭が働かん時、疲れ果てているときなどは誤解を生むような表現をしてしもうているなあと痛感。ただ、そのあいまいさも含めて、言葉は生きているという事も本書からは伝わってくる。著者は、あいまいを一切排した時、言葉は長すぎてくどいものになってしまうと指摘。いかに簡潔で的確な表現をするか、本書は読者対象の中高生だけでなく、Xに短文を投稿する大人たちにも大いに参考になることやろう。少なくとも誤解されて炎上する割合は大きく減るはずですよ。Xインスタグラムに短文を投稿している大人たちにこそ読んでほしい一冊。
posted by 喜多哲士 at 23:53| Comment(2) | 読書全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これもそうなんですが、酔うてコメントを入れるのは止めとことおもうのですが、ついついねぇ。メールやラインで句読点があるのが嫌て、全く理解出来せんがそれも読みづらいからではないというからますます分からんです。そういえば野坂昭如さんは句読点がなく読みづらかったですなあ。対面や電話ではアホほどクソていねいな話し方でイライラするのですが、いちいちありがとうございますて言うなとおもいながら聞いていると内容が入ってこーへんのですわ。マニュアルのつけが私生活での短縮語になるのかなと思ったりします。お電話口の方はさんでよかったですか!? だけはホンマにやめてほしいわ。
Posted by 承服亭すまん at 2024年07月09日 20:31
野坂さんは意識したああいう文体にしてはったからまあそこは別の話になると思いますが。
 LINEなどで句読点を打つのは恥ずかしいとかいう若者たちも、20年後かそこらになると少子化で大切に育てられ傲慢になった若者たちにメタくそに言われるのでしょう。そして今の若者たちも言うようになるのです。
「今どきの若いもんは……『よろしかったでしょうか』もよう言わん!」てなことを、ね。「『あけおめ』や『ことよろ』というたらおじんくさいといいよるねん」なんてことになるのでしょう。
 ヒップホップダンスをダンス教室で習う時代なんですから。カウンターカルチャーやサブカルチャーも、年を経たら文化になるのです。そうやって歴史は繰り返されてきたのですね。
Posted by t-kita at 2024年07月09日 23:57
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