午前中は、「仮面ライダーガヴ」や「ゴジュウジャー」をはじめとして、昨夜録画したアニメを見る。それからしばらく読書。昼食後は午睡のあと、夕刻は社説のダウンロードをしてから読書の続き。
夕食時には昼間に録画したプロ野球オープン戦「ドラゴンズ-タイガース戦」を見る。昨日の前川、サトテルに続き、今日は森下選手がホームラン。腰痛でスロー調整をしていたとは思えんしっかりしたスイングでひと安心。MBSは実況中継なんで、試合途中で放送終了。ビーズリーの仕上がりがええ感じ。先発の才木は調整途中という感じで失点していた。公式戦の開幕投手は村上かな。
夕食後、読書の続き。BGMにはハイドシェックやアシュケナージ、ブッフビンダーといろいろなピアニストによるベートーヴェンのピアノソナタを流してます。ピアノ曲は奏者の個性がかなりはっきり出るんで、いろいろ聴き比べるのは楽しいね。
荻原規子「白鳥異伝 上・下」(徳間文庫)読了。「空色勾玉」に続く「勾玉」三部作の2巻目。ヤマトタケル神話をモチーフに、小倶那と遠子という幼なじみの二人が、大蛇の剣と勾玉をめぐり、お互いに慕いつつも対立しなければならないという関係を、多彩な登場人物をからませながら描く。大蛇の剣に対抗するため、遠子は勾玉を5つ集めなければならず、日本中を旅してまわらんとあかん。この勾玉集めという趣向が、第1巻の「空色勾玉」よりも物語を面白くしている。「八犬伝」しかり、「ドラゴンボール」しかり、決められた数のアイテムをそろえるというのは物語に起伏を与えるので非常に面白くなる。まだ子どもだった遠子が、「女」になっていく過程などは、女性作家やないと描くことがでけへん。きょうだいのように育った二人が、物語の最後には「男女」として意識しあうようになっていく、その辺の描き方は読んでいて少しドキドキさせるものがある。1巻と2巻の間に3年以上あいたと作者あとがきにあるけれど、その3年という期間で、作者の中で物語が熟していったんやろう。前巻ではいささか散漫になっていた部分がなくなり、非常に読ませる物語になっている。さて、最後の第3巻では剣と勾玉はどのような役割をもたされるのか。非常に楽しみになってきた。
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