2025年04月10日

誰か Somebody

 今日は出勤日。新しい勤務先は坂道の学校よりも生徒数が少ないので、全校集会で体育館に全員が集まっていてもすいている感じ。昨日の離任式では、坂道の学校の体育館が2学年だけで満員という感じやったのとつい比べてしまう。まあ、その分、生徒一人一人と接することが多くなるんやないかな。
 来週月曜から授業が始まるので、その準備をする。特別教室の座席表の作成など、思うていたよりも手間取ってしもうた。プリンタとの接続など、まだ慣れていないことが多い。これも授業が始まったら慣れていくことでしょう。
 定時に退出。朝から曇り空で、帰路、電車の窓に雨粒が。地下鉄の最寄り駅から出ると、降っているのかどうかという感じになっていた。
 帰宅して、プロ野球「タイガース-スワローズ」戦を見る。今日の中継はサンテレビ。解説は福原さんと濱中さん。サンテレビ、今季初めての中継です。ところが雨が降り続き、試合は45分くらい中断。やっと再開となったら、突如大降りの雨に。降雨ノーゲームとなった。回も浅く、両チーム得点がなかった上に、阪神園芸の神整備もお手上げとならば仕方ない。
 夕食後、読書や社説のダウンロードなど。一服つけにベランダに出たらかなり強い風が吹きつけてきた。雨は降ってなんだけれどね。明日は定休日。ゆっくりと休みたい。
 宮部みゆき「誰か somebody」(文春文庫)読了。結婚した相手がたまたま大コンツェルンの会長の娘だったという杉村三郎は、グループの広報誌の編集をしている。義父である会長が私的に雇っていた運転手が自転車と接触したはずみでなくなってしまい、その娘たちから、その運転手梶田についての本を出したいという依頼を受ける。ところが、梶田には不明な部分が多く、出版に乗り気でない姉の聡美とのめりこむように執筆を始める妹の梨子との温度差も気になる。そして、調査していくうちに意外な事実が明らかになり……という話。自転車の接触事故、そして個人タクシーの運転手とコンツェルン会長の運転手を兼ねる地味な男性の人生に隠された秘密が、少しずつ見えてくるが、見えるほどにその秘密に隠されたまた別な真実が明らかになるという、読み手の上を行く二転三転する構成はさすがにうまい。特に、梶田姉妹のコントラスト、逆玉と言われる杉山の秘められた孤独など、作者らしい人間の闇の部分が描かれているにもかかわらず、杉山の妻、菜穂子の天性ともいえる暖かさと、二人の娘の桃子の存在などが救いとなり、決して陰惨にならない。これも作者らしい。広報誌の一編集者が探偵役になっているため、調査が思うように進展しないあたり、読み手が彼と一体化してしまうような感覚にさせるのもうまい。杉山が探偵となるシリーズはまだ続くので、少しずつ楽しみながら読んでいきたい。
posted by 喜多哲士 at 23:59| Comment(2) | 読書全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっと最下位はゲンがわるいでっせ🥶
Posted by 承服亭すまん at 2025年04月11日 11:42
あまりにもひどい誤変換でしたね。
ご指摘ありがとうございます。
訂正しておきました。
Posted by t-kita at 2025年04月11日 16:35
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