2026年04月19日

繭の季節が始まる

 今日は「たちよみの会」例会。午前中、昨日までのアニメと朝に録画した「仮面ライダーゼッツ」「ギャバン」を見てから出発。阪急の特急で上洛。
 本を読みながら参加者を待っていたら、湯川さんが久しぶりに顔を出してくれはって、十三に新しく開館した図書館の情報などを教えてくれる。淀川区の図書館、履正社の図書館、民間の図書館の3つが同じフロアにあるというなかなか画期的な作りやそうです。いっぺん行ってみるか。
 「フランソア喫茶室」を午後3時に出たところで湯川さんとは別れ、古参会員のY氏と合流。「丸善」へ行き、林譲治さんの新刊など文庫や新書を何冊か買う。Y氏と四条大橋の「ドトールコーヒー」へ行き、歓談。午後5時過ぎには散会。
 阪急の特急で帰阪。帰宅してひと休みしてから、昼に録画したプロ野球「タイガース-ドラゴンズ戦」を見る。今日の中継はABC。解説は福留さん。点の取り合いの末、2点差をつけて3連勝。どうしたドラゴンズ。岡田はんは今季のタイガースのライバルとしてドラゴンズの名をあげていたけれど、現状では大外れ。
 テレビ中継は午後5時25分までで、8回表が終わったところで中継終了。予定通り、DAZNで見逃し配信を見る。解説は岩田さん。試合終了からインタビューまでしっかりと見る。その後スマホをいじって、虎党有名人のポストをリポスト。みなさんお好きですねえ。
 福田和代「繭の季節が始まる」(光文社文庫)読了。パンデミック時に書かれた連作短編。度重なるパンデミック対策として、新しいウィルスが流行の兆しを見せると、4週間「繭の期間」が設けられ、届け出をした犬の散歩など以外では外出が禁じられる。主人公は「繭」の間に違反者がいないか巡回する警察官の水無瀬。相棒としてAI搭載の猫型ロボット咲良とともに、ビスケット工場への侵入事件や、当番が来ても現れない先輩の警官探しや、外に出られないで半狂乱になる人たちを鎮める仕事などが起こる。なんとか「繭」の期間が終わろうかという時に、1週間の延長が発表され……。新型コロナウィルス感染症の外出自粛の緊急事態宣言があった時期のことを受けて書かれたものやけれども、様々な立場の人たちの心理描写が秀逸。また、主人公と相棒の猫型ロボットの掛け合いが小気味よく、それだけでも楽しめる。とはいえ、事実上の軟禁状態に置かれた時、人はどういう行動をとるかというテーマは、実際の緊急事態宣言時をまだ生々しく記憶しているだけに、重くのしかかってくる。救いは主人公と犬の散歩をしている女性との交流など、希望を捨ててはいけないという描写があること。ただ、次のパンデミックがすぐにくるということを示唆しているところに、人はどこに救いを求めればよいか考えさせる。日常的に起こると思われる事象を取り上げているから、この作品が読み手に突きつけるテーマは重い。そしてその重さを苦しく感じさせないところが作者のうまさなんやと思う。
posted by 喜多哲士 at 23:59| Comment(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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