2026年04月21日

武蔵隻腕七番勝負

 今日も出勤日。授業は3コマ。いずれもほぼ順調に進む。これで1週間分、すべての授業を行ったことになる。やれやれと安堵。
 帰宅後、少し休み、追っかけ再生でプロ野球「ベイスターズ-タイガース」戦を見る。中継はサンテレビ。ただしテレビ神奈川の中継を受けているため、解説はベイスターズOBの青山さん。試合は……9-16というおよそ野球のスコアとは思えんものになった。ベイスターズに波が来て、モレッタや湯浅、岩貞がもろにその波に飲み込まれてしもうた。しかし9点取っても負けるときは負ける。1点しか取れなくても勝つときは勝つ。勝負というのはそういうものです。ここまで気持ちよく大敗したら、明日は気持ちよく切り替えられるでしょう。予告先発の茨木君、頑張れよ。
 汗をかいて、そのままベランダで一服つけて体が冷えたのがいかんかったのか、寒気がする。食後に体温を測ると37.5℃。微熱ではあるけれど、しんどいもんはしんどい。改源を服用。少しは楽になるかな。しばらく寝床で横になり、読書。明日も発熱が続くようなら内科に行った方がええかもしれんな。
 田中啓文「武蔵隻腕七番勝負」(講談社文庫)読了。佐々木小次郎を辛うじて破った宮本武蔵は、二刀流を完成させるために、ヴァラキという異人の医師と契約し、左利きの剣豪の腕を移植してもらうことになる。養子にした造酒之助とともに、左利きの剣豪を探す旅に出るが……という話。武蔵が左利きの剣豪と闘う過程で様々な事件が起こるが、その事件の展開が田中さんらしい。田中さんの作品やから、通り一遍の剣豪小説になるはずがない。とんでもない相手が現れたりした末に、ラスボスと闘う時には伝奇小説になっていた。しかも得意の地口も健在。そうですか、ヴァラキですか。やられたなあ。まいったなあ。ところで、宮本武蔵の養子といえば宮本伊織やったと思うんやけれど、なんで造酒之助なんやろう。これにも意味があるんやろうけれど、私にはわからなんだ。宮本武蔵を主人公にした小説は一時まとめて読んだことがあって、吉川英治からシバレンからあらゆる武蔵像を読んできたけれど、「文豪宮本武蔵」にしろ本書にしろ、こういう武蔵は他の作家には書けんと断言できる。あとがきによると30年間熟成されていたプロットやそうです。それだけに、田中さんらしさが随所にしみ込んでおります。ようこんなことを思いつくわと感心しております。
posted by 喜多哲士 at 23:55| Comment(0) | 読書全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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