2026年05月06日

模倣犯(四)

 今日は憲法記念日の振り替え休日。朝から昨夜録画したアニメをすべて見てしまい、「題名のない音楽会」の先週の分まで見てしまう。昼食までしばらくスマホをいじったりした後、昼食。食後は午睡。夕刻目覚め、読書。
 妻が買い物に出かけている間にプロ野球デーゲーム「ドラゴンズ-タイガース」戦を見る。今日の中継はMBS。高橋遥と高橋宏の投手戦で、高寺のホームランの2点のみで決着。高橋遥はもう敵なしという感じ。無四球完封。これで3試合連続完封。しかも4勝全てが完封。果たしてこの投球がシーズンを通してできるのか。もしこんな調子で1年間投げきったら……村上も才木も及ばん領域に達しているからなあ。佐藤輝とMVPを争うことになろうかなどという皮算用を今からしている。現時点では沢村賞の有力候補……気が早すぎますな。
 試合を見てしもうてから、読書やスマホ。夕食をはさんでまた読書など。
 さて、明日からお仕事再開。とはいえ、すぐにまた定休日。明日は仕事にならんのやなかろうか。
 宮部みゆき「模倣犯(四)」(新潮文庫)読了。本巻より第3部。第2部では連続誘拐殺人事件の犯人サイドからの視点で物語が進行していたが、第3部では事件のルポを取材するフリーライター前畑滋子の動きが中心となる。彼女も警察も藤崎と高井が共犯と決めつけているが、兄の無罪を信じている高井由美子はそのことを訴えるために前畑に接触してくる。また、被害者の祖父の有馬と、被害者の腕を発見した真一が知り合う。本書のキモは、加害者と被害者双方の家族の状況である。加害者とされた藤崎と高井の家族はもちろん崩壊寸前。そして、被害者の家族も精神的にズタズタにされてしまう。それにつけこみ弁護士をかたって金を巻き上げようとする詐欺師が現れたことにより、物語は急転。しかも、由美子を保護する形で、真犯人である「ピース」こと網川が登場。追い詰められた由美子はピースに依存していく。むろん読み手はピースこと網川が真犯人であることを知っている。そして彼が明確な悪意を持って由美子と接触していることもわかる。しかし、登場人物たちにはそのことはわからない。この叙述の仕掛けのうまさ。読み手は高いが共犯者でないことも知っている。しかし読み手にはそれを登場人物たちに知らせるすべは当然ない。由美子たちに「お前は一番危険な人物に騙されているぞ」と伝える事ができないというもどかしさをもって物語を読み進めなければならない。希望があるとしたら、ピースに対してうさん臭さを感じている人物が何人かいることか。さあ、文庫本にしてあと一冊。物語はどのように着地するのか。先が読めないという状況は変わらない。すぐに続きを読みたいのをぐっと我慢して、他の本を読むことにするのです。そやないと、仕事場で仕事をさぼって続きを読んでしまうかもしれんもんなあ。
posted by 喜多哲士 at 23:58| Comment(0) | 読書全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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