2026年07月04日

朝星夜星

 今日は月例の京都の医者行き。朝から昨夜録画した深夜アニメや、新番組「ウルトラマンテオ」などを見てから、家を出る。最寄り駅に着くまでは雨はぱらぱら。阪急の準急で上洛したら、少し強めになっていた。医者の待合室は混雑していて、かなり待った。診療はすぐにすんだんやけれどね。その足で母の施設に面会に。雨はかなり強くなっていた。施設の職員さんから七夕の短冊を渡され、母の代筆で願い事を書く。阪急の特急で帰阪。今日は血圧の内科にも行かんならんかった。予定では一度帰宅してひと休みしてから行くつもりやったけれど、大雨になっていて、しかも帰宅したらすぐにまた出かけるくらいの時間になっていたんで、コンビニのイートインで雨宿りして、内科に。ここでも待合室でけっこう待った。診療はやはり短時間。ズボンのすそをべちゃべちゃにぬらして帰宅。
 今日は甲子園の試合は雨で中止。さすがに疲れていたので、少し寝てから夕食。食後はずっと読書。ああしんどかった。
 朝井まかて「朝星夜星 上・下」(PHP文芸文庫)読了。時代は幕末。長崎で遊郭の下働きをしていたゆきのもとに縁談が舞い込む。相手は苦労の末に阿蘭陀料理の調理技法を身につけた丈吉。長崎の片隅で洋食屋を開店したら、五代友厚に見込まれ、大坂の川口居留地に出店するように勧められる。長崎から義母と二人の幼い娘とともに大阪に移ってきたゆきは、次々と事業を広げていく丈吉に振り回されるようにしながらも、女将として一人前になっていく。丈吉はやがて中之島にホテルを建て、長崎と京都にも支店を作り、五代のほか、陸奥宗光などとも親交を深め、時代の寵児となっていくが……という話。主人公のゆきの人間造形がいい。不器用ながら体格がよく丈夫なのが取柄という娘が、ついには政治まで語れるようになるという、その過程が、根性物語でもなく内助の功的なものでもなく描かれている。しっかり者の長女、少しおっとりした次女、頼りない末っ子の長男。夫の三人の妾。夫を助ける料理人たちなど、登場人物それぞれに奥行きのある描写。主人公と夫の一代記であるとともに、日本初の洋食屋を舞台にして歴史が動いていくダイナミズムがしっかりと描写されている。夫の丈吉の死後のホテルの顛末も、そして余韻の残るラストシーンも過不足ない筆致で綴られる。何より、肝心の料理の描写がよろしいなあ。ほんまに食べたくなるやないですか。もっとも当時としてもかなり料金がお高いので、そう簡単に食べには行かれへんやろうけれど。いやあ、ごちそうを満腹するまでいただきました。
posted by 喜多哲士 at 23:59| Comment(0) | 読書全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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