2026年06月30日

ショートショートなSF

 今日も出勤日。真夏の暑さ。授業は時間割変更などもあり、2コマのみ。これで試験範囲全てを終了。あとは月曜日に向けてひたすら試験問題を作るのみ。空き時間はたっぷりあったはず、なんやけれど、進路指導室の当番をしていたら、エンジンがかかってきたら企業の訪問でたびたび中断。なかなか自分のペースで仕事がでけん。次の出勤日の木曜に集中してスパートをかけるぞう。
 帰宅後、追っかけ再生でプロ野球「タイガース-ドラゴンズ」戦を見る。今日の中継はサンテレビ。解説は濱中さんと岩田さん。試合は才木が好投するも打線もなかなかつながらず試合は延長戦に。森下の一振りでサヨナラ勝利。強いんだかどうなんだかようわからんけれど、これでスワローズと同率首位。今季はお得意さんのドラゴンズやからと油断してたらあかんぞう。
 試合終了後、スマホを少しいじって、そこから寝落ち。読書三昧のつもりが、ねえ。もっとも、試験づくりは疲れるのです。タイガースの試合も疲れるのです。
 日本SF作家クラブ編「ショートショートなSF」(ハヤカワ文庫JA)読了。SF作家クラブ会員50名による新作ショートショートの競演。筒井御大をはじめとして、これが初めての小説という「作家クラブでしょうに」という人のものまで。それぞれの作品の感想はここには書き切れん。ただ、やはり筒井康隆先生の作品には圧倒された。あとは、無条件で面白いもの、いろいろと凝り過ぎているもの、何を書きたかったのかよくわからんもの、明らかに面白くないものと、さすがに50人もいると1作ごとに頭を切り替えて読まねばならず、某新人賞の下読みよりも読み切るのに時間がかかった。とにかく、これが現在のSFの到達点のひとつと興味深く読んだ。個人的なことをいうと、もしかしたら作家クラブの会員になっていたかもしれなんだ身としては、ここに名を連ねられる資格がなかったのが悔しい。ずっと以前に、会員に推薦していただいたけれども諸般の事情で辞退せざるを得なくなり、そんなこともあって、私の辞退以降はルール改正があり推薦された人はたいてい入会できるようになったのですね。間が悪かったとしか言いようがない。それだけに複雑な思いを抱きつつ読んだのでありました。まあ個人的な思いは置いておいて、こういう企画、第一世代の方たちが健在のうちにしてもらいたかったなあと思ったりもしたのでありました。
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2026年06月23日

星ねずみ

 今日も出勤日。授業は3コマやけれど、進路指導室当番で来客対応をしたり、放課後は会議が入ったりしていて慌ただしい一日となった。何しろ疲れが取れてへん上にそんな具合やから、帰宅した時はもうへろへろ。それでも帰宅してすぐにプロ野球「タイガース-スワローズ」戦を追っかけ再生で見る。今日の中継はサンテレビ。解説は岡さんと秋山さん。1点リードをリリーフの岩崎が守り切れず、逆転負けで首位から陥落。まあ今後もこんな感じで勝ったり負けたりが続きそう。
 試合終了後、寝床で本を読み始めたけれど、寝落ち。さすがにもたなんだか。明日は定休日。少しでも疲れを取りたいね。
 フレドリック・ブラウン/安原和見・訳「星ねずみ フレドリック・ブラウンSF短編全集2」(創元SF文庫)読了。初期の短編9作を収録。表題作は在野の科学者がねずみを実験動物にしてロケットを打ち上げたら、ロケットは小惑星を操っていた宇宙人と遭遇し……という話。ワサビの効いたラストが秀逸。作者の代表作である「天使ミミズ」は次々とおかしなことに遭遇する男が、その不思議な現象を解き明かす。「白昼の悪夢」では異星に住む男が殺人事件に遭遇し、同じ男が何度も殺されるという不可思議な事件を追う話。第1巻ではコントのようなものがかなり多かったけれど、本巻では非常によくできたプロットの作品が多く、アイデアも時代を先取りしたようなものが多く、読み応えがあった。何よりも皮肉でさびの効いた結末が多いのが気に入った。ブラウンが「短編の名手として頭角を現してきた時期の作品で、意欲的なものが多い。残りは3巻。きっと「火星人ゴーホーム」や「発狂した宇宙」に近いユニークなアイデアのものが増えていくんやろうと予測される。今後の文庫化ががぜん楽しみになってきた。
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2026年05月11日

SF大会は関西から始まった

 愛すれどタイガース「才木と梅野のバッテリーが連勝」を更新しました。

 今日は出勤日。もうじき中間考査1週間前。もう一人の担当の先生と「公共」の試験範囲の調整をする。かなりスローペースで進めていたので、範囲が狭くなってしもうた。難しいところですね。授業は3コマ。間に当番やら会議やらはさまり、試験問題作成もなかなか進まん。明日から気合を入れていかんとあかんな。
 日中は夏日。夕刻、帰路、歩いていてもすぐに汗をかく。そやけど朝は肌寒かったりする。衣類の調整がなかなか難しいのです。
 帰宅したら、岡本俊弥さんから「SF大会は関西から始まった」というオンデマンド出版が届く。私と妻も若かりし頃スタッフとして参加したSF大会「Daicon5」の記念誌を作るというので寄稿し、表紙のイラストにはおがわさとしさんを紹介したりしていたんやけれど、記念誌どころか関西におけるSF大会の歴史を追いつつ、「Daicon5」に関する詳細な記録が読めるという、いかにも岡本さんらしい凝りに凝ったものが出来上がってきた。一応私も寄稿したんやけれど、こんなすごいものになるんやったら、もう少し気合を入れた文章を書くんやった。さやかて筒井康隆さんや堀晃さんへのインタビューなんかが掲載されてるんですよ。そんな本を作るなら、前もって教えてくださいよ。近々amazonのオンデマンド出版にもアップされるそうなんで、興味のある方はぜひ! これは力作ですよ。
 冊子を見ていて、録画した相撲を見るのが少し遅れた。豊昇龍はやはり休場。今場所の主役は霧島になるのかなあ。それとも平幕からまたとんでもない伏兵が飛び出すのか。
 夕食後、また寝落ち。連休モードのだらだらをいきなり仕事モードに切り替えるのはしんどいことですよ。
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2026年05月10日

鳥の歌いまは絶え

 今日も好天。日中の最高気温も高く行楽日和。そやけど私は一日家でごろごろ。午前中は例によって昨日録画したアニメ「本好きの下剋上」などを見てしまい、朝に録画した「仮面ライダーゼッツ」や「ギャバン」なども見てから、少し読書して、昼食。食後は午睡。
 夕刻目覚めてからはしばらく読書。読了後、昼に録画したプロ野球「タイガース-ベイスターズ」戦を見る。今日の中継はABC。解説は矢野さん。投手戦でテンポよく試合が進み、才木、岩崎、ドリスの完封リレーと才木のスクイズやサトテルのホームランなどで連敗ストップ。早く試合が進んだおかげでヒーローインタビューも監督インタビューも全部枠内に収まった。夕食後はこれまた昼に録画した大相撲夏場所初日の中継を見る。炎鵬が関取再昇進初日に快勝。ファンとしてはとても嬉しい。大関琴櫻を藤ノ川が破り、こちらも好きな力士なので嬉しかったけれど、横綱豊昇龍が高安の上手投げに屈した際に右足を痛めてしもうたのは心配。大の里休場で一人横綱としてどこまで場所をリードするか期待しただけに、休場となったらこれは……。
 相撲を見た後、寝床で少し読書。少しうとうと。明日からまたお仕事。うまく連休モードから切り替えられるかなあ。
 ケイト・ウィルヘルム/酒匂真理子・訳「鳥の歌いまは絶え」(創元SF文庫)読了。積読から掘り出して読む。もともとサンリオSF文庫に入っていて絶版やったのを、創元が数年前に復刊したもの。地球上のあらゆる生命が滅亡に向かい、米国のシェナンドアに極秘に作られた研究機関で、デヴィッドたちはクローン人間の培養に成功し、滅び去ろうとしている人間たちの後継者とする。第1話ではその極秘の研究と、クローン技術の成功、そして人類滅亡までが描かれる。第2話では、クローン人間たちの秩序によって統制される社会と、そこから逸脱した女性モリーのクローン人間社会のゆがんだ秩序からの脱却が描かれ、第3話ではモリーの息子であるマークが、衰退するクローン人間社会から、人間らしい社会への脱却が描かれる。三代にわたる年代記で、私は「火星年代記」や「鳥人体系」などの年代記が好物なので、この構成は非常に面白かった。特に、クローン技術を生み出した「長老」世代とクローン世代との齟齬、クローンたちの社会が世代を経るうちに衰退に向かう様子、そしてそこから逸脱しているはずの親子によって原始的ながら人間らしさが復興されていく様子など、文明論としての面白さと、世代間対立の根深さがストーリーとして形作られていく様子は非常に興味深い。難を言えば、舞台が北米の一部に限定されてしまい、全世界に広がっていかないところか。とはいえ、20世紀後半の問題意識の高いSFが多く書かれていた時代を象徴する作品のひとつとして価値は高いと思う。タイトルがかっこいいやないですか。解説によると浅倉久志さんが現代をこう訳したとのこと。なるほど。
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2026年05月04日

ゲノム・トーカー

 今日はみどりの日。朝から昨夜録画したアニメを見てしまい、それから3話分たまっていた大河ドラマ「豊臣兄弟!」を見てしまう。おおお、これは「江」以来の、「どうする家康」と並ぶ珍品やないか。足利義昭が甲斐まで行き武田信玄と面会していたり、三方ヶ原の戦いの途中で信玄が餅をのどに詰まらせて死んだり、浅井長政が実は天下を狙うていたり、切腹する長政の介錯をお市の方がしたり……。いくらドラマでもやっていいことといかんことがあるとは思う。演出のために明らかにあり得んことをやってええものか。いやはや驚いた。そやけど「江」ほどとんでもない場面の連続とはならんやろうとは思うけれどね。
 昼食後、午睡。夕刻目覚めて読書。夕食時には昼に録画したプロ野球「ドラゴンズ-タイガース」戦を見る。今日の中継はサンテレビ。解説はドラゴンズOBの吉見さん。門別が初回に4点取られて、主導権を握られ、ドラゴンズ戦の今季初の敗北。まあ長いシーズン、こういうこともある。ただ、門別はひたむきさで同期の茨木に負けているように感じたなあ。
 試合を見た後は、寝床で読書。スマホをいじったりもする。明日もお休み。やっと次の本にとりかかれるぞ。
 林譲治「ゲノム・トーカー」(創元SF文庫)読了。1万6千年前の太陽系から、人類の遺伝子情報が発信されていた。木星探査宇宙船の前に、その情報を受けた異星人「ゲノム・トーカー」が出現。地球人類よりも進んだ科学を持つらしいゲノム・トーカーと接触した地球人チームは、ゲノム・トーカーとともに、古代遺跡NUMAの調査を行う。NUMAを地球に送り込んだものの正体は……という話。林さんのライフワークともいうべきファースト・コンタクトが本書でも主たるテーマとして描かれる。異星人との接触を決して楽天的に描かない林さんやけれど、本書では地球人とゲノム・メーカーが協力して古代遺跡の謎に取り組むなど、少しばかり趣向を変えている。ネタバレになるので書かないけれど、とあるアクシデントが一気に問題を解決する終盤の展開は非常に面白かった。ただ、林さんの特徴である誰を主体にして物語を進行させていくかというところは、本書でもちょっと散漫になっているのと、豊富なアイデアをぎっしりと詰め込んでいるので読み解くのに私にとっては結構時間がかかってしまうというあたり、他の読み手はどうなんかなあと思うたりもするのです。とはいえ、異星人とのファーストコンタクトというテーマでこんなにバリエーションを作れるのはアイデアの問屋みたいな林さんの本領発揮という感じですねえ。
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2026年04月28日

ハローサマーグッドバイ

 今日は出勤日。授業は3コマ。空き時間は教材作成などに費やす。朝は肌寒かったが、午後からは陽がさしかなり暑くなった。
 帰路の車中でプロ野球「スワローズ-タイガース」戦をDAZNの配信で見る。ソースはCSのフジテレビONE。解説は鳥谷さんと高津さん。実は今日のテレビ中継は地上波のytvだけで、しかも放送開始はサブチャンネルで試合開始15分後から。その分をリアルタイムで配信で見たのです。
 帰宅後、少し休憩してから追っかけ再生で試合の続きを見る。解説は赤星さん。骨折の近本の代わりに福島がセンターで入るけれど、ライト森下との連携がよろしくなく、そんなこともあって才木は2回6失点で降板。大山のホームランなどで一時は2点差まで迫ったけれど、リリーフの富田が打たれ、大量リードを許す。しかも自打球を受けて中野と森下が途中退場。ほんまに藤川監督の試練が試される時が来たという感じ。
 夕食後、中継終了とともにDAZNに切り替えて試合を最後まで見る。9回にかなり粘ったけれど、完敗。さて明日からどうなるか。なに、私は長年ゴールデンウィークまででシーズンが終わっていた暗黒時代をずっと見てきたんやから、この程度ではカリカリしないのです。そやかて、まだタイガースは首位争いをしてるんやで。平塚四番、コールズ五番なんて打線の時代も覚えておりますのん。四番サトテル、五番大山という怖い打者がまだ健在なんやから、大丈夫大丈夫。
 試合終了後は少しスマホをいじり、それから読書。あと少しまでやったんで読み切ってしまう。本を一気に読めるということはかなり元気になったということです。
 マイクル・コーニイ/山岸真・訳「ハローサマーグッドバイ」(河出文庫)読了。積読から掘り出す。山岸さん、長年放置していてごめんなさいね。舞台は地球とは違う星系。夏の休暇を過ごしに港町に両親とともにやってきたのは、政府高官の一人息子であるドローヴ。彼はそこで自然の厄災に翻弄されたりする。そんな中、宿屋の娘のブラウンアイズと再会し、次第にひかれあっていく。しかし父親たち役人は港町の住人たちを差別視し、ドローヴとプラウンアイズの間を引き裂こうとする。そしてやがて本格的な自然の厄災と、敵国の侵攻が始まり……という話。地球に少し似ているが、実はかなり違う環境にある星の設定と、若い二人の恋物語が見事に融合している。厄災に立ち向かい、愛する人と結ばれる過程で、少年がたくましくなっていくのは成長物語として読んでも面白い。厄災から逃げる高官たちと、大人となって自分の信念を貫こうとする主人公との対比、そして彼を愛する少女の思いなどがSFとしての設定で見事に生かされている。ラストで主人公が救いを見るという結末も、くどくなくすきっとした描写で好感が持てる。例えて言うならモーツアルトの交響曲第39番の終楽章のコーダみたいな感じか。例えがわかりにくいですか。積読にはまだコーニイの作品があったはず。山岸さん、いずれちゃんと読みますね。
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2026年04月19日

繭の季節が始まる

 今日は「たちよみの会」例会。午前中、昨日までのアニメと朝に録画した「仮面ライダーゼッツ」「ギャバン」を見てから出発。阪急の特急で上洛。
 本を読みながら参加者を待っていたら、湯川さんが久しぶりに顔を出してくれはって、十三に新しく開館した図書館の情報などを教えてくれる。淀川区の図書館、履正社の図書館、民間の図書館の3つが同じフロアにあるというなかなか画期的な作りやそうです。いっぺん行ってみるか。
 「フランソア喫茶室」を午後3時に出たところで湯川さんとは別れ、古参会員のY氏と合流。「丸善」へ行き、林譲治さんの新刊など文庫や新書を何冊か買う。Y氏と四条大橋の「ドトールコーヒー」へ行き、歓談。午後5時過ぎには散会。
 阪急の特急で帰阪。帰宅してひと休みしてから、昼に録画したプロ野球「タイガース-ドラゴンズ戦」を見る。今日の中継はABC。解説は福留さん。点の取り合いの末、2点差をつけて3連勝。どうしたドラゴンズ。岡田はんは今季のタイガースのライバルとしてドラゴンズの名をあげていたけれど、現状では大外れ。
 テレビ中継は午後5時25分までで、8回表が終わったところで中継終了。予定通り、DAZNで見逃し配信を見る。解説は岩田さん。試合終了からインタビューまでしっかりと見る。その後スマホをいじって、虎党有名人のポストをリポスト。みなさんお好きですねえ。
 福田和代「繭の季節が始まる」(光文社文庫)読了。パンデミック時に書かれた連作短編。度重なるパンデミック対策として、新しいウィルスが流行の兆しを見せると、4週間「繭の期間」が設けられ、届け出をした犬の散歩など以外では外出が禁じられる。主人公は「繭」の間に違反者がいないか巡回する警察官の水無瀬。相棒としてAI搭載の猫型ロボット咲良とともに、ビスケット工場への侵入事件や、当番が来ても現れない先輩の警官探しや、外に出られないで半狂乱になる人たちを鎮める仕事などが起こる。なんとか「繭」の期間が終わろうかという時に、1週間の延長が発表され……。新型コロナウィルス感染症の外出自粛の緊急事態宣言があった時期のことを受けて書かれたものやけれども、様々な立場の人たちの心理描写が秀逸。また、主人公と相棒の猫型ロボットの掛け合いが小気味よく、それだけでも楽しめる。とはいえ、事実上の軟禁状態に置かれた時、人はどういう行動をとるかというテーマは、実際の緊急事態宣言時をまだ生々しく記憶しているだけに、重くのしかかってくる。救いは主人公と犬の散歩をしている女性との交流など、希望を捨ててはいけないという描写があること。ただ、次のパンデミックがすぐにくるということを示唆しているところに、人はどこに救いを求めればよいか考えさせる。日常的に起こると思われる事象を取り上げているから、この作品が読み手に突きつけるテーマは重い。そしてその重さを苦しく感じさせないところが作者のうまさなんやと思う。
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2026年04月13日

ベティアンよ帰れ

 愛すれどタイガース「茨木がプロ入り初勝利で首位に立つ」を更新しました。

 今日は出勤日。空は曇りがちやけれども、日中の気温は結構高い。午前中、生徒は実力テスト。某社のシステムを導入し、タブレットによるペーパーレスなテスト。私は試験監督にはあたってなんだけれど、緊急出動に備えて学年の職員室で待機。タブレットの充電が切れた生徒にモバイルバッテリーを貸し出したりというお仕事。若い社会科の先生がいっしょに待機していたので、いろいろと授業に関するアイデアを出し合うたりする。今年度は私もタブレットをもう少し有効活用し、ペーパーレス時代に対応したい。
 明日から授業開始。午後はプリントの印刷など、明日の授業の準備。ペーパーレスといいながらプリント印刷かい、とツッコまれそうやけれど、用途に応じてプリントとタブレットを使い分けているのです。
 いやあ、しかし新学期、どんな具合になるのか。まずは生徒の様子を見たいですねえ。でも天気は崩れるらしい。やれやれ。
 クリス・ネヴィル/矢野徹・訳「ベティアンよ帰れ」(ハヤカワ文庫SF)読了。もちろん古本です。以前勤務していた学校図書館が書架の整理をするということで廃棄になるのをいただいてきたもの。ハヤカワ文庫は絶版が多いので、かつては名作と呼ばれていたものも入手が難しかったりする。
 地球で両親が事故に巻き込まれて亡くなった異星人アミオ族の娘は、地球人セルドン夫妻の養女となり、ベティアンと名付けられる。アミオ族の本体は宇宙船で放浪の旅を続けていて、このままでは滅んでしまう。地球で死んだと思われる娘が生きている可能性を求め、一度は離れた地球に戻ろうとしている。ベティアンは養父母のもとで地球人として育ち、異星人の感性を残しつつも地球人らしく成長していくが、自分が他の地球人とは違う存在であることも意識し始める。そして、ついにベティアンとアミオ族の生き残りは出会い……という話。自由に姿かたちを変えられるアミオ族の娘が、無意識のうちに地球人として順応していこうとするが、どうしても孤立してしまいがちになるあたりの切なさ。自分の能力を使い瀕死の老人を助けようとする心情。そして本来の自分の仲間たちと出会い、地球を離れる決断を迫られるベティアン。なんとも切ない物語。思うていたほど古びてない。それどころか他者との違いを意識しつつもその中で生きていこうとするベティアンの苦悩や、そこに現れた同族による誘いなど、21世紀でも通じる普遍的なテーマがある。こういう抒情的なSFは最近は読まんなあ。異星人と地球人との相容れなさなどは、なんか私の胸の奥に刺さるものがあるのですよ。こういう作品が絶版のままというのはもったいない。早川書房は新装版でもいいから復刊してほしいなあ。版権が切れてたら、創元でもええぞ。
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2026年03月25日

プロジェクト・ヘイル・メアリー

 今日は定休日。朝から10時ごろまでたまっている深夜アニメ「ダーウィン事変」などを見る。少し午睡。昼過ぎに起きて昼食をとった後はスマホをいじったり本を読んだり。
 午後はずっと雨。定休日でよかった。夕食をはさんで読書の続きなど。いつになくだらだ過ごす。雨で気圧が低かったからかだるい。
 鹿は関目(せきめ)の警察署にまで行って、そこで無事保護されたらしい。奈良から東大阪、毛馬から関目と大遠征。野良犬と間違えられて殺されなんでよかったね。というても落語「鹿政談」を知らんと通じませんか。
 あと、昨日新しい洗濯機は洗剤要らずみたいなことを書いたけれど、私の誤解で、洗剤はやっぱり必要やということです。T社のみなさん、すみません。
 アンディ・ウィアー/小野田和子・訳「プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下」(ハヤカワ文庫SF)読了。太陽のエネルギーを食い、金星と往復する微生物が発生し、地球に届く太陽光が弱くなるという危機が発生。論文をぼろくそに言われて研究者の道をあきらめ学校の教師になっていたグレースは、その論文が太陽熱を食う微生物の研究に関係しているかもしれないという理由で政府関係者に強引に引き抜かれ、そこで研究を重ねることになる。この微生物は宇宙のいろいろな恒星でエネルギーを食らっていたが、唯一活動していない恒星があることが判明。グレースはその恒星に行き、微生物アストロファージの天敵を探す「プロジェクト・ヘイル・メアリー」にむりやり参加させられることに。昏睡状態から目覚めた彼は一時的に記憶を失い、少しずつ記憶を取り戻していくが、そんな彼の前に、異星から同じ目的でやってきた生命体と遭遇し……という話。アストロファージという微生物のアイデア、遭遇した異星人とのコンタクトなど、アイデアが秀逸。問題解決の過程もじっくり描きこまれ、解決したかと思うとまた新たな問題が発生し、それを乗り越えるというストーリーもわくわくさせて面白い。ただ、異星人とのコンタクトの後、バディとなって解決のため協力する、という楽天的なところが私には気になった。というのも、全く違う文化に触れた時の食い違いや理解できない部分で起こるトラブルなど、林譲治さんの宇宙SFをようけ読んでいる私には、うまいこといきすぎやん、と思われてならなんだのですね。バディの危機に、わが身を顧みず助けに行く友情ストーリーも、私の好みではないのです。そういうのが好きな方はもうわくわくしてたまらんのやろうけれど、どちらかというとシニカルな視点がある方が好きな読み手には胸に迫ってくるものがあまりないんやないかなあと思う。ユーモアたっぷりの遊びなど、けっこう林さんと共通する部分もあるだけに、作者の方向性の違いというのは楽しめたけれどね。とはいえ、かなり長い物語をぐいぐい読ませる力量はたいしたもの。未読の著書も手に取ってみようかなと思わせたのは確かです。
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2026年03月09日

未来世界から来た男

 今日は出勤日。入試に向け、まだ私のする仕事はなし。ただ、入試当日が定休日に当たる私や他の再任用の先生は出勤すべきかどうか、役割から外されているかどうかわからない。同じ日に定休日の先生が管理職に問い合わせてくれたら、やはり役割が当たっているとのこと。その分、振り替えでどこかで休みを取らねばならん。さてどこで休みを取るべきか。悩むところですね。今のところ転勤ということはなさそうなんで、月末に振り替えようか。
 今日は朝から寒く、久しぶりにダウンパーカーを着て行った。日中もそれほど気温は上がらず。明日も冬型の気圧配置という予報。ほんまに自律神経がたがたであります。
 帰宅後、少し寝床で読書。夕食時には録画した大相撲春場所2日目を見る。大の里が連敗。昨日と同様、重みが感じられず、完敗。このままやと休場か。安青錦は義ノ富士の寄りに屈して連勝ならず。豊昇龍と琴櫻は順当に連勝。「荒れる春」というけれど、今場所はまさにそんな感じになりそう。
 夕食後、寝床で読書の続き。今日は寝落ちせずにすんだ。明日は会議と入試準備で忙しくなりそう。
 フレドリック・ブラウン/安原和見・訳「未来世界から来た男 フレドリック・ブラウンSF短編全集1」(創元SF文庫)読了。数年前にハードカバーで出たものの文庫化。ただし、本書は本来の短編集そのままの順序で収録されている。SF入門書として昔は必読やったものやけれど、私は実は未読でした。うーむ、SFでないものも多いし、何より小説というよりも落語の小噺みたいなものが半数以上を占めている。中にはオチが全くわからんものもあるし、英語の駄洒落オチで翻訳しにくいものもある。なにより、読んでいて、だいたいオチが読めてしまい、面白さよりも他愛のなさが目立つ。読み進めるのがちょっと辛かった。全5巻。残りの4冊も文庫化されたらすぐに読もうと思うているけれど、すべてこの調子やときついかもなあ。執筆時は気の利いた作品と思われていたんやろうけれど。帯でノーベル化学賞受賞の北川進さんが「鮮やかなアイデアの数々と予想を裏切る結末に引きこまれ」と推薦文を書いてはるけれど、それは少年時代の記憶であって、大人になった現在はどうなのか。とにかく基礎教養として残りの4巻も読みますけどね。何度も書くけれど、オチの読めてしまう小噺ほど退屈なものはない。桂米朝師匠の紹介するとんでもないオチの小噺の方がずっと優れていると思うた次第。
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