昼に録画したプロ野球デーゲーム「カープ-タイガース」戦を見る。高橋遥と栗林の息詰まるような投手戦も、9回裏、リリーフした桐敷がモンテロにサヨナラホームランを打たれて連勝ストップ。モンテロのヒーローインタビューでは通訳のソリアーノさんがなんかたどたどしい通訳をしていてほほえましかった。ソリアーノさんはもとカープの選手。選手としては大成しなかったけれど、こうやって働き場があるのは素晴らしい。昔阪急ブレーブスの通訳のバルボンさんなんかアバウトでしたからねえ。ブーマー選手のヒーローインタビューでいっぱいしゃべっているのに通訳では一言「なんかよかった言うてるねえ」。そらまあそういうことを言うてたんやろうけどさ。それはそれで味があって好きでした。
夕食後、読書の続き。気がついたら寝ていた。こんなんばっかり。明日は出勤です。気合を入れ直さねばね。
ウィリアム・アイリッシュ/村上博基・訳「夜は千の目を持つ」(創元推理文庫)読了。アイリッシュは好きな作家で、ずっと前に読むつもりで積読になってたのを掘り出して読む。刑事のトム・ショーンは夜の道で、自殺しようとしているジーン・リードという女性を助ける。彼女はトムキンスという謎の預言者の言葉に振り回され、父の死の予言を前に錯乱状態に陥っていた。そして彼女の父のハーラン・リードもまた予言されている死の時刻を前に譫妄状態に陥っていた。ショーンの上司のマクマナス警部は、予言に名を借りた計画的な事件であると判断し、捜査を開始する。ジーンとともにハーランを護衛するショーンのじりじりとした時間が続き……という話。ミステリーというよりは、予言に追い詰められていく人々の弱っていく心理を軸にしたサスペンス。予言者の謎よりも、追い詰められていく人の憔悴ぶりに引きつけられていく。特に最初に予言に振り回されていくジーンの告白の部分が一番面白く、その後の父親を何とか守ろうとする場面などは引っ張り過ぎていて逆に退屈な感じがした。予言の謎を合理的に解くという展開にならないのがアイリッシュらしい。作者にとってはそれはどうでもいいんやろう。それよりも追い詰められていく人々の様子を微に入り細を穿つように描きたかったという作品。そういう意味では、「幻の女」などの作者の他の代表作の方が謎解きの妙味もあって面白い。ただ、タイトルに秘められた意味の深さは秀逸。
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